【企業経営理論】フレームワーク完全まとめ【中小企業診断士1次試験】

試験対策

中小企業診断士1次試験「企業経営理論」で頻出のフレームワーク・分析手法をまとめました。人名と理論の紐づけと合わせて、試験直前の確認にも使える一覧です。

💡 このページの使い方(得点UPへの3ステップ)

  1. まずは「考案者名」を音読:表を眺めるだけでなく、人名→理論名のペアを声に出して覚える。
  2. スキマ時間に「混同ペア」を確認:ポーター(外部環境)とバーニー(内部資源)など試験で狙われるペアを重点チェック。
  3. 過去問の横に置いて逆引き:問題を解きながら「あれ?」と思ったらすぐこの表に戻る。

外部環境分析のフレームワーク

PEST分析

企業を取り巻くマクロ環境を4つの視点で分析するフレームワーク。

頭文字要素
PPolitics(政治)規制・法律・税制の変化
EEconomy(経済)景気動向・金利・為替
SSociety(社会)人口動態・ライフスタイル変化
TTechnology(技術)DX・AI・技術革新

ポーターのファイブフォース分析(5F)

業界の競争構造を5つの力で分析するフレームワーク。考案者:マイケル・ポーター

  • ① 既存競合他社との競争
  • ② 新規参入者の脅威
  • ③ 代替品・代替サービスの脅威
  • ④ 買い手(顧客)の交渉力
  • ⑤ 売り手(サプライヤー)の交渉力

SWOT分析

内部環境(強み・弱み)と外部環境(機会・脅威)を整理するフレームワーク。

プラス要因マイナス要因
内部環境Strength(強み)Weakness(弱み)
外部環境Opportunity(機会)Threat(脅威)

SWOTをさらに組み合わせてクロスSWOT分析(SO戦略・ST戦略・WO戦略・WT戦略)に発展させる手法も試験で問われる。

内部環境分析のフレームワーク

バーニーのVRIO分析

企業の経営資源が競争優位の源泉になるかを評価するフレームワーク。考案者:ジェイ・バーニー(RBV:資源ベース論)。

頭文字問い
VValue(価値):経済的価値があるか
RRarity(希少性):希少な経営資源か
IImitability(模倣困難性):模倣が難しいか
OOrganization(組織):活用できる組織体制があるか

バリューチェーン分析(価値連鎖)

企業の活動を「主活動」と「支援活動」に分けて価値創出プロセスを分析するフレームワーク。考案者:マイケル・ポーター

  • 主活動:購買物流・製造・出荷物流・販売・サービス
  • 支援活動:全般管理・人事管理・技術開発・調達

コアコンピタンス

企業が持つ他社に模倣されにくい中核的能力のこと。考案者:ゲイリー・ハメル&C.K.プラハラード

コアコンピタンスの3要件:① 顧客に価値を提供できる ② 競合に模倣されにくい ③ 複数の市場に展開できる

競争戦略のフレームワーク

ポーターの基本戦略(3つの競争戦略)

考案者:マイケル・ポーター

戦略内容
コストリーダーシップ戦略業界最低コストで競争優位を確立
差別化戦略独自性・ブランド・品質で差別化
集中戦略特定のセグメントに経営資源を集中

コトラーの競争地位戦略

市場シェアに基づいて企業を4つに分類し、それぞれに適した戦略を示す。考案者:フィリップ・コトラー

地位シェア基本戦略
リーダー最大全方位戦略・市場拡大・同質化
チャレンジャー2番手リーダーへの挑戦・差別化
フォロワー中位リーダー・チャレンジャーの模倣
ニッチャー特定市場特定セグメントへの集中

アンゾフの成長マトリクス

製品と市場の組み合わせで成長戦略を4象限に整理。考案者:イゴール・アンゾフ

既存製品新製品
既存市場市場浸透戦略新製品開発戦略
新市場市場開発戦略多角化戦略

ブルーオーシャン戦略

競合のいない未開拓市場(ブルーオーシャン)を創造する戦略。考案者:W.チャン・キム&レネ・モボルニュ

ERRC(排除・削減・増加・創造)のフレームワークを使って業界の常識を問い直す。

全社戦略のフレームワーク

PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)

事業を「市場成長率」と「相対的市場シェア」の2軸で分類して資源配分を最適化するフレームワーク。考案者:BCGボストン・コンサルティング・グループ

成長率↑シェア低シェア高
高成長問題児(資金流出)花形(資金流出&流入)
低成長負け犬(撤退候補)金のなる木(資金流入)

マッキンゼーの7S

組織の構成要素を7つに整理するフレームワーク。考案者:マッキンゼー・アンド・カンパニー(トム・ピーターズら)。

  • ハードのS(変えやすい):Strategy(戦略)・Structure(組織構造)・System(システム)
  • ソフトのS(変えにくい):Shared Value(共有価値観)・Style(スタイル)・Staff(人材)・Skill(技術)

BSC(バランスト・スコアカード)

財務だけでなく4つの視点から業績を評価・管理するフレームワーク。考案者:ロバート・カプラン&デービッド・ノートン

  • ① 財務の視点(ROE・売上など)
  • ② 顧客の視点(顧客満足度・市場シェア)
  • ③ 業務プロセスの視点(品質・納期)
  • ④ 学習と成長の視点(従業員スキル・IT活用)

マーケティング戦略のフレームワーク

STP分析

市場を細分化して標的顧客を定め、自社の位置づけを明確にする手順。考案者:フィリップ・コトラー

  • Segmentation(セグメンテーション):市場を細分化する
  • Targeting(ターゲティング):狙うセグメントを選ぶ
  • Positioning(ポジショニング):競合との差別化ポジションを決める

マーケティングミックス(4P・4C)

4P(企業視点)4C(顧客視点)
Product(製品)Customer Value(顧客価値)
Price(価格)Cost(費用)
Place(流通)Convenience(利便性)
Promotion(プロモーション)Communication(コミュニケーション)

プロダクト・ライフサイクル(PLC)

製品が市場に投入されてから撤退するまでのプロセスを4段階で示す。

  • ① 導入期:知名度低・赤字・シェア獲得優先
  • ② 成長期:急成長・競合参入・シェア拡大
  • ③ 成熟期:成長鈍化・競争激化・コスト削減
  • ④ 衰退期:市場縮小・撤退または延命

まとめ:頻出フレームワーク一覧

フレームワーク考案者カテゴリ
PEST分析外部環境分析
ファイブフォースポーター外部環境分析
SWOT分析環境分析
VRIO分析バーニー内部環境分析
バリューチェーンポーター内部環境分析
コアコンピタンスハメル・プラハラード内部環境分析
基本戦略3つポーター競争戦略
競争地位戦略コトラー競争戦略
成長マトリクスアンゾフ成長戦略
ブルーオーシャンキム・モボルニュ競争戦略
PPMBCG全社戦略
7Sマッキンゼー組織戦略
BSCカプラン・ノートン業績管理
STP分析コトラーマーケティング
4P・4Cマーケティング
PLCマーケティング

考案者(人名)と内容の紐づけは必須です。特にポーター・コトラー・アンゾフ・バーニー・ハメルはセットで覚えましょう。

⚠️ 試験で頻出の「考案者の入れ替え」に注意!

  • ポーター(外部分析・5F・競争戦略) vs バーニー(内部資源・VRIO):「外」か「内」かで区別する
  • チャンドラー「組織は戦略に従う」 vs アンゾフ「戦略は組織に従う」:正反対なので混同注意
  • コトラー(競争地位戦略) vs アンゾフ(成長マトリクス):どちらも「製品×市場」系だが視点が異なる

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